こんにちは、あきらです。
今回は、奥 浩哉先生が描いているマンガで、最近までアニメ化もしていて、最近、木梨 憲武さん、佐藤 健さん主演で実写映画化が決まっているなど、とても人気のある作品、【いぬやしき】について、
自分が思う感想を書いていきたいと思います。
そもそも、どういうストーリーかというと、
正義感は強いが、家族では威厳がなく、あまり尊敬されておらず、会社でも出世などはなく存在感のあまりない主人公、犬屋敷 壱郎(58)が、(年齢の割に、白髪でシワも多く老けて見えるのですが)
ある日健康診断でガンを宣告され、余命が3ヶ月と宣告されます。
そんな犬屋敷さんが、ある日公園を歩いていると、宇宙人に連れ去られてしまい、機械人間とされてしまいます。
それと同時に、同じ公園にいた獅子神 皓もまた、機械人間とされてしまいます。
この2人の機械人間が、自分が生をどう実感するか、というのが、この物語のポイント及びストーリーだと僕は思っております!
では早速、レビューしていきたいと思います。
個人的に思う、いぬやしきの見所から紹介していきたいと思います。
・いぬやしきの見所
1、主人公、犬屋敷さんの人間性
2、敵キャラ、獅子神くんの人間性
3、2人の結末
では参りましょう!
✅1、主人公、犬屋敷さんの人間性
まず注目するポイントはここですね!
主人公である犬屋敷さんは、機械人間になった後に、自分がどう生きていけばいいのかを考えます。
そんな時、ホームレス狩りをしている団体からホームレスを守ろうと、自分の体をはって行動します。
その時に、機械人間になってしまって、自分は以前の犬屋敷 壱郎ではないかもしれないけど、
人を助けることで生きていることを実感し、それが、自分が機械になった意味なんじゃないかと自分に言い聞かせ、
持ち前の正義感もあり、ヤクザにさらわれた人間を助けるためにヤクザを壊滅させたり、
ガンなどで余命宣告されている病人を自分の力で治療し、人助けをしていくなどして、
自分の生きている実感を得ていきます。
そうしている内に、家族や世間から認められるようになっていくところが見所の1つかと思います!
✅2、敵キャラ、獅子神くんの人間性
一方で、機械人間になった高校生の獅子神くんは、以前に電車での飛び降り自殺を目撃した過去があり、人が死ぬ瞬間に生きている実感を感じます。
元々、家族や親友である安藤くんなどにはとても優しい性格をしているのですが、それ以外の人間にはほとんど興味がないという、犬屋敷さんとはかなり対照的な性格をしています。
そして、自分が生きている実感を得るために、適当な家の一家皆殺しをしたり、親友安藤くんをいじめていた集団を平気で殺してしまうなど、かなり歪んでいるのですが、
彼の中では、それに罪悪感などは全くなく、証拠も一切残らないし、もしバレたとしても、自分がどんな軍隊に襲われても必ず勝てるという自信の元、平気でそういう行動を行います。
そんな獅子神くんもついに警察に殺害しているのが獅子神くんだとバレてしまい、自宅を包囲されてしまいます。
そこで逃げ切るのですが、その際、獅子神くんに好意を寄せている女性、渡辺 しおんの家にかくまってもらい、一旦は逃げおおせます。
渡辺ちゃんの思いもあり、一度は人を殺害することをやめ、SNSを利用して病に苦しむ人を何人も救い、今までの行動を改め更生しようとするのですが、その渡辺ちゃんの家で、獅子神のお母さんが自殺したニュースと、警察の横暴があり、再び逃亡。
それからは、自分のお母さんの悪口などを匿名ネットに書く者を、パソコンやスマホのカメラからを通して射殺。
新宿で大量の人間を殺害するなど、また殺人鬼に戻ってしまいます。
しかし、渡辺ちゃんには姿は現さないものの、50万円を何度も口座に振り込んだりと、優しさをみせる一面もあります。
そんな、犬屋敷さんとは対照的な準主人公である、獅子神くんの人間性も、いぬやしきの見所だと思います!
✅3、2人の結末
そんな機械人間の2人ですが、ラストは感動する終わり方を迎えます。
巨大隕石が3日後に地球に衝突することがわかり、人類は皆絶望し、最後の3日間を過ごそうとします。
そんななか、犬屋敷さんは、自分の力を使って隕石を止めようと、宇宙に行きます。
「必ず、機械になった意味があるんだ」
と、巨大隕石に立ち向かいますが、何をしても隕石はビクともしません。
諦めかけたその時に、救世主が現れます。
獅子神くんが、犬屋敷さんの前に登場するのです。
俺にも、死んでほしくない人がいる。
安藤くんと渡辺ちゃんには、死んでほしくないと、巨大隕石の破壊に協力してくれるのです。
しかし、打つ手がないと犬屋敷さんが言うと、
「俺が自爆することで、隕石の軌道を変えることができる」
と、自分の命を賭して、地球を、友達を守ろうとします。
しかし、獅子神くんの自爆だけでは、巨大隕石は軌道を変えることがありませんでした。
そこで、犬屋敷さんが、隕石の軌道を変えられるかシュミレーションをします。
「ミサイルを全弾撃ち尽くしたら、軌道は変わるか」など、色々とシミュレーションするのですが、全ての答えはNO。
そして最後に、「自分が自爆したら」とシミュレーションした結果、巨大隕石を完璧に消滅させることが判明します。
その時に、
「これが、運命なんだ。
みんな、約束を守れなくてごめん」
と言い残し、自分も自爆をすることで地球を救います。
もう、涙が止まりませんでした笑
こうした、機械人間になってしまった2人の、自爆に至るまでの葛藤、そして結末こそ、いぬやしき最大の見所だと思います!
✅終わりに
以上が、いぬやしきという作品の見所だと思います!
個人的には、やはりヒールキャラだったりもした獅子神くんが、最後に助けに来る展開がかなりグッと来ましたね。
「実はやっぱりいいやつだった」
というところで、獅子神くんを見る目が180度変わりました。
かっこいいなと感じましたね。
あと、これは僕が交通事故に遭い、カラダが少し不自由になったからかもしれないのですが、
犬屋敷さんの
「このカラダになった意味が、必ずあるはずなんだ」
と、自分の役目を探しているところにすごく共感を覚えました。
僕も不自由なりに、何か役目、というと少し大げさですが、
他の皆様に貢献できることが何かないかな?
と考えることがあったので(今も考えていますが)
だからこの作品にとても感動した部分も大きいですね。
かなりネタバレが多いですが、非常に感動する名作の1つだと思いますので、ぜひ一度は手に取って頂ければと思います!
以上、レビューさせていただきました、あきらでした!